茨城大学
理工学研究科(理学野)
生物科学領域

顔写真
教授

田内 広

タウチ ヒロシ
TAUCHI Hiroshi

学歴

  1. 広島大学 理学部 植物学 1985 卒業
  2. 広島大学 理学研究科 植物学 修士 1987 修了

学位

  1. 博士(理学) 広島大学

教育・研究活動状況

放射線や化学物質などによって遺伝子DNAは損傷を受けている。中でもDNA二重鎖切断は細胞の致死や遺伝的な不安定性(突然変異や発がん)を誘導するもっとも重篤な損傷であるが、細胞はこのDNA二重鎖切断に対しても修復する機能を持っている。その修復の分子機構ならびに発がん抑制の機構を遺伝子ノックアウトや遺伝子導入、ゲノムやタンパク質の解析といった細胞工学、分子生物学的手法で研究している。

研究分野

  1. 放射線生物学
  2. 分子生物学

研究キーワード

  1. DNA repair, Recombination, Cancer Biology, Radiation

研究テーマ

  1. 放射線による細胞がん化に関する研究 1989-現在
  2. 突然変異誘発と細胞周期に関する研究 1990-現在
  3. 培養細胞の遺伝子損傷修復に関する分子生物学的研究 1992-現在
  4. がん放射線治療に関する基礎研究 癌の放射線治療に関して治療効果をあげるための基礎研究を行っている

共同・受託研究希望テーマ

  1. 遺伝子安定性維持機構に関する研究 産学連携等、民間を含む他機関等との共同研究を希望 受託研究,共同研究
  2. 遺伝子障害抑制物質の開発(あるいは遺伝子障害誘発物質の検索) 産学連携等、民間を含む他機関等との共同研究を希望 受託研究,共同研究

著書

  1. 放射線医科学の事典 項目執筆 朝倉書店 2019/12 978-4-254-30117-5
  2. 新版「放射線医科学」−生体と放射線・電磁波・超音波− 編集委員と項目執筆 医療科学社 2016/11 978-4-86003-481-8
  3. 本当のところを教えて!放射線のリスク 日本放射線影響学会 編 医療科学社 2015/01/22 978-4-86003-454-2
  4. 「放射線医科学」−生体と放射線・電磁波・超音波− 田内 広 学会出版センター 2007/03
  5. DNA損傷に対応する修復シグナルの概要. 田内 広 キーワードで理解する「細胞周期イラストマップ」 羊土社 2005/02

論文

  1. (MISC)総説・解説(学術雑誌) 共著 Exploration of genetic basis underlying individual differences in radiosensitivity within human populations using genome editing technology Miyamoto, T., Akutsu, S.N., Tauchi, H., Kudo, Y., Tashiro, S., Yamamoto, T., Matsuura, S. Journal of Radiation Research 59, ii75-ii82 2018 10.1093/jrr/rry007
  2. 研究論文(学術雑誌) 共著 Induction of somatic mutations by low dose X-rays: the challenge in recognizing radiation-induced events. Nagashima, H., Shiraishi, K., Ohkawa, S., Sakamoto, Y., Komatsu, K., Matsuura, S., Tachibana, A., Tauchi, H. Journal of Radiation Research 59, ii11-ii17 2018 10.1093/jrr/rrx053
  3. 研究論文(国際会議プロシーディングス) 共著 Tritium Biology in Japan: A search for a new approach. Tauchi, H., Toyoshima-Sasatani, M., Nagashima, H., Shimura, T., Umata, T., Tachibana, A. Fusion Engineering and Design 128, 28-32 2018/02
  4. 研究論文(学術雑誌) 共著 Evaluation of ATM heterozygous mutations underlying individual differences in radiosensitivity using genome editing in human cultured cells. Royba, E., Miyamoto, T., Akutsu, S.N., Hosoba, K., Tauch, H., Kudo, Y., Tashiro, S., Yamamoto, T., Matsuura, S. Scientific Reports 7, 5996 2017
  5. 研究論文(学術雑誌) 共著 Mutations in the FHA-domain of ectopically expressed NBS1 lead to radiosensitization and to no increase in somatic mutation rates via a partial suppression of homologous recombination Ohara, M., Funyu, Y., Ebara, S., Sakamoto, Y., Seki, R., Iijima, K., Ohishi, A., Kobayashi, J., Komatsu, K., Tachibana, A., Tauchi, H. Journal of Radiation Research 55/ 4, 690-698 2014

研究発表

  1. シンポジウム・ワークショップ パネル(指名) DNA二重鎖切断修復を標的とした放射線治療創薬の取り組み 日本放射線影響学会第62回大会 シンポジウム 2019/11/16
  2. 口頭発表(一般) NBS1遺伝子 I171V 多型の放射線感受性に対する定量的評価 日本放射線影響学会第62回大会 2019/11/15
  3. 口頭発表(一般) 高感度検出系を用いたトリチウム水による体細胞突然変異体の解析 日本放射線影響学会第62回大会 2019/11/14
  4. 口頭発表(一般) 相同組換え修復の細胞周期依存性解析 日本放射線影響学会第62回大会 2019/11/14
  5. ポスター発表 Analysis of somatic mutations induced by low-dose X-rays by using a hypersensitive system. The 3rd International Symposium of the Network-type Joint Usage/Research Center for Radiation Disaster Medical Science 2019/01/13

受賞

  1. 日本放射線影響学会賞 DNA二重鎖切断修復機構に基づく放射線誘発突然変異および放射線感受性の研究 2019/11/16 受賞理由:ナイミーヘン症候群原因遺伝子NBS1の研究、放射線誘発突然変異に関する研究で顕著な成果を上げたほか、有識者としての社会貢献も顕著であり、当学会において数々の委員長等の役職を務めた貢献も非常に大きい。
  2. 平成29年度特別研究員等審査会専門委員(書面担当)表彰 2018
  3. (財)放射線影響協会奨励賞 2003
  4. 日本癌学会奨励賞 2002
  5. 日本放射線影響学会奨励賞 1999

担当授業科目

  1. 分子生物学II
  2. ゲノム生命科学
  3. 放射線取扱法令
  4. 生物学通論I
  5. ゲノム生命科学演習

所属学協会

  1. 日本放射線影響学会
  2. 米国放射線影響学会(Radiation Research Society)
  3. 日本癌学会
  4. 日本分子生物学会
  5. 日本宇宙生物科学会

委員歴

  1. 水戸市 水戸市原子力防災対策会議(座長) 2018/11-現在
  2. 茨城県 茨城県緊急時モニタリング検討委員会 委員長 2016-2018
  3. 資源エネルギー庁 経済産業省 多核種除去装置処理水の取扱い検討委員会 委員 2016/11-現在
  4. 日本放射線影響学会 倫理委員会 委員長 2016/10-2018/06/15
  5. 科学技術振興機構 スーパーサイエンスハイスクール生徒研究発表会 審査・講評委員 2015-2017