茨城大学
人文社会科学部
人間文化学科

教授

石井 宏典

イシイ ヒロノリ
ISHII Hironori
  • 1965年生まれ

経歴

  1. 日本学術振興会特別研究員 1993/04-1995/03
  2. 茨城大学人文学部講師 1995/04-1998/03
  3. 茨城大学人文学部助教授 1998/04-2007/03
  4. 茨城大学人文学部准教授 2007/04/01-2009/03/31
  5. 茨城大学人文学部教授 2009/04/01-現在

学歴

  1. 東北大学 文学研究科 社会心理学 博士後期 1993/03 単位取得満期退学

学位

  1. 博士(文学) 東北大学 1996/06

教育・研究活動状況

コミュニティの形成と変容、社会と個人の関係性をテーマにした社会心理学研究
人は、どんな場所に、どのようなかたちで、集い、つながってゆくのでしょうか。コミュニティの形成過程に目を凝らすことで、共同と主体、類似性と独自性、文化の生成と変容などのテーマに、社会心理学の立場から接近します。研究のスタイルは、相手と場をともにしながらの参与観察とインタビューを軸としたフィールドワークです。フィールドワークは、〈こころ〉と〈からだ〉を切り離さないで、現場においた〈からだ〉からゆっくり発酵してくる考えを深めていく作業です。

研究分野

  1. 社会心理学

研究キーワード

  1. コミュニティ形成 共同性 習慣・慣習 同郷コミュニティ 伝統行事 農と食 ライフヒストリー

研究テーマ

  1. 母村と同郷コミュニティを結ぶ伝統行事の継承についての社会心理学研究 2016/04/01-現在
  2. 老年期の都市移住者でつくる同郷コミュニティと母村との交流についての社会心理学研究 2013/04/01-2016/03/31
  3. 中年・老年期の母村回帰志向を支える同郷コミュニティについての社会心理学研究 2009/04/01-2012/03/31
  4. 社会変動のなかのコミュニティ形成 社会変動のなかで形成される多様なコミュニティについて社会心理学の立場から考察します。 1989-現在
  5. 沖縄系移民のコミュニティ形成 日本本土やハワイなど、沖縄系移動民が各地で形成してきた集団やネットワークを対象にして、社会変動のなかのコミュニティ形成というテーマを掘り下げています。 1989-現在

著書

  1. 『ワードマップ・質的心理学』 無藤隆・やまだようこ・南博文・麻生武・サトウタツヤ 新曜社 2004/09/11 担当章「当事者の視点を生かす―場所から生まれる語りを手がかりに」
  2. 『記憶と移動のダイナミズム』 茨城大学グループecho編 大学教育出版 2001 担当章「琉球弧・シマの記憶―都市で共同の形を編みなおす」

論文

  1. 研究論文(大学,研究機関紀要) 単著 再生の井戸―沖縄一集落における生者と死者との関係― 石井宏典 茨城大学人文社会科学部紀要『人文コミュニケーション学論集』 2, 1-30 2018/03 2433-0426
  2. (MISC)総説・解説(学術雑誌) 単著 移民、オーラルヒストリー、共同性、共同体、生活史法、場所、歴史的文脈、宮本常一(各項目執筆) 石井宏典 能智正博ほか編『質的心理学辞典』 新曜社 16, 35, 77, 174, 248, 301, 326 2018/11/30
  3. 研究論文(大学,研究機関紀要) 単著 自然との交わりの記憶―裸足と芋の世代が継承するムラの祭祀― 石井宏典 茨城大学人文学部紀要『人文コミュニケーション学科論集』 22, 1-32 2017/03 1881-087X
  4. 研究論文(大学,研究機関紀要) 単著 都市とムラを結ぶ踊りの輪―沖縄一集落の伝統行事シニグを支える人たち― 石井宏典 茨城大学人文学部紀要『人文コミュニケーション学科論集』 20, 1-32 2016/03 1881-087X
  5. 研究論文(大学,研究機関紀要) 単著 ムラが生んだノロ(上)―沖縄一集落に生きる神人のライフヒストリー― 石井宏典 茨城大学人文学部紀要『人文コミュニケーション学科論集』 17, 1-30 2014/09 1881-087X

研究発表

  1. シンポジウム・ワークショップ パネル(指名) 再生の井戸―根の場所をまもる神人たち 大会企画シンポジウム「場所の力とスピリット」 日本質的心理学会第15回大会 2018/11/24 沖縄島北部の海辺のムラでは古くから、自然の恵みとムラ人の無事を祈願し感謝する祭祀が年間の節目を刻んできた。神行事と呼ばれるこれらの年中祭祀は、現在も、神々や先祖とつながる場所において神人と敬われる女性たちが司る。ただ、かつてムラ内の関心を広く集めたこれらの行事は、生活環境が激変するなかで求心力を失っていった。さらに近年、急速な観光地化が進行する。神人たちが背負う祭祀のなかで、本報告では、水を巡る儀礼をとりあげた。山から来る湧水は、飲み水や洗い水として使われただけではなく、生命の更新をうながす聖なる水として扱われてきた。しかし、水道が敷設され、自給的暮らしから賃労働にもとづく消費生活へと移行するなかで、人びとは自然の循環から離れ、井戸への関心を失っていった。それでも神人たちは、祭祀のたびに神々を感じる場所で手を合わせつづけ、カミ(自然)と死者と生者の秩序と調和を懸命にまもろうとしている。
  2. シンポジウム・ワークショップ パネル(公募) 大人たちの世界にいざなう小さな道具 シンポジウム「農と子どもと心理学」 日本質的心理学会第15回大会 2018/11/25
  3. シンポジウム・ワークショップ パネル(指名) シンポジウム「身体知としての「参与しつつの観察」の研究―初期過程における深化の目印(指標)―」 日本質的心理学会第12回大会 2015/10/04
  4. シンポジウム・ワークショップ パネル(公募) 雰囲気を反芻する―同郷コミュニティの共同想起場面から―: シンポジウム「生活世界と雰囲気:農と食と心理学4」 日本質的心理学会第12回大会 2015/10/04
  5. シンポジウム・ワークショップ パネル(公募) 子ども時代の食・農体験を語りあう―都市における同郷者たちの繫がり―: シンポジウム「農と食と心理学:その3」 日本質的心理学会第9回大会 2012/09/02

受賞

  1. 日本社会心理学会賞(研究優秀賞) 職業的社会化過程における「故郷」の機能-生活史法による沖縄本島一集落出身者の事例研究,「社会心理学研究」第8巻1号, 9-20. 1993

担当授業科目

  1. 入門人間科学
  2. 心理学基礎論I
  3. メジャー基礎ゼミナール
  4. 行動文化論Ⅱ
  5. 行動文化論演習I

所属学協会

  1. 日本社会心理学会 1990-現在
  2. 日本心理学会 1990-現在
  3. 日本質的心理学会 2006-現在