茨城大学
理工学研究科(工学野)
物質科学工学領域

顔写真
准教授

西 剛史

ニシ ツヨシ
NISHI TSUYOSHI

プロフィール

  1. (教員からのメッセージ)
     実用材料の大量生産、生産ラインの設計、プラントの安全性評価、いずれも工業的には避けて通れないプロセスです。しかし、高温における物性値なくしてこれらのプロセスを正確に評価することは不可能です。私たちは、精度を確認した上で高温における実用材料の物性値を取得していくと共に、材料組織や構造を把握することで、得られた物性値の原因究明についても行います。
     2030年頃には今の職業の半分程度が自動化などにより消滅されると予測されています。このような社会でも第一線で活躍していくには(1)問題解決に対して主体的に取り組む能力、(2)企画力や創造力などのクリエーティブな能力、(3)コンピューターやロボットが発達しても恐らく到達できないであろう優しさや思いやりといった人間としての感性、の3つの能力を備える必要があります。私は茨城大学の学生が卒業研究や大学院での研究を通じてこれらの能力を持った社会人になるようサポートしていきます。
    (研究経歴)
     これまで主に固体金属、溶融金属、原子力関連材料を対象とした構造解析のための回折実験及び熱物性測定の研究に従事しており、その業績は(1)固体金属、金属ガラスの構造解析に関する研究、(2)固体金属、溶融金属、金属ガラスの熱物性に関する研究、(3)原子力関連材料の局所構造、電子構造に関する研究、(4)原子力関連材料の熱物性に関する研究、(5)福島原子力発電所事故に関する研究、の5つに分類できる(詳細は研究活動などを参照のこと)。
     また、日本原子力学会、日本金属学会、及び日本熱物性学会に所属し、特に原子力学会では、核燃料部会で発足した「燃料溶融事故を踏まえた軽水炉燃料に係る研究課題検討サブワーキンググループ」の幹事や第2回アジア核燃料国際会議(ANFC2014)のプログラム委員、及び編集小委員会委員等に積極的に関わるなど、研究推進も貢献してきた。

経歴

  1. 日本原子力研究所 博士研究員 2004/04/01-2005/09/30
  2. 日本原子力研究開発機構 博士研究員 2005/10/01-2006/03/31
  3. 日本原子力研究開発機構 研究員 2006/04/01-2013/06/30
  4. 日本原子力研究開発機構 研究副主幹 2013/07/01-2015/03/31
  5. 茨城大学工学部 准教授 2015/04/01-現在

学歴

  1. 東京理科大学 基礎工学部 材料工学科 1999/03 卒業
  2. 東北大学 工学研究科 材料加工プロセス学専攻 博士前期 2001/03 修了
  3. 東北大学 工学研究科 材料加工プロセス学専攻 博士後期 2004/03 修了

学位

  1. 博士(工学) 東北大学 2004/03/25

研究分野

  1. 金属物性
  2. 無機材料・物性

研究キーワード

  1. 材料設計に必要な高温における実用材料の熱物性測定・評価

研究テーマ

  1. 溶融合金の粘性率測定、複合材料の物性評価

競争的資金等の研究課題

  1. 安定生産プロセスを目指した鉛フリーはんだの材料設計システムの構築 科研費以外 2016/04/01-2019/03/31
  2. 鉛フリーはんだの大量生産に向けた共軸二重円筒回転粘度計による粘度測定に関する研究 科研費 2016/04/01-2019/03/31
  3. 鋳造シミュレーションに資する物性データ取得による技術者の人材育成 科研費以外 平成27年度茨城大学COC地域人材育成プロジェクト 2015/08/01-2016/03/31

著書

  1. テキスト「核燃料サイクル」 松村 達郎、佐藤 匠、西 剛史 日本原子力学会 2015/07/15
  2. Comprehensive Nuclear Materials, 2.03 Thermodynamics and Thermophysical Properties of the Actinide Nitrides 宇埜正美、西 剛史、高野公秀 Elsevier 2011 原子力材料の最近の研究に関する広範なレビューの中で、アクチノイド窒化物燃料の熱的、機械的性質に関する章を分担執筆し、主に熱的性質を担当した。

論文

  1. (MISC)会議報告等 共著 オーガナイズドセッション OS1:高温融体とプロセス 西 剛史,遠藤理恵 熱物性 32/ 1, 25-26 2018 つくばで開催された熱物性シンポジウムにて「高温融体と材料プロセス」と題したオーガナイズドセッションを行い、その経過報告を行った。
  2. 研究論文(学術雑誌) 共著 レーザフラッシュ法による積層試料の熱拡散率解析法の開発 細野和也,西 剛史,太田弘道 熱物性 32/ 1, 12-20 2018 高温域を含む積層試料の熱拡散率測定を目的として、試料表裏面から放射損失がある条件で試料温度式をラプラス空間で導き、得られた解を用いて積層試料の熱拡散率をラプラス空間で最小二乗法にて決定する手法を検討した。
  3. 共著 Effect of Amount of Chunky Graphite on Mechanical Properties of Spheroidal-Graphite Cast Iron Running title: Effect of Chunky Graphite on Mechanical Properties of Ductile Iron H. Nakayama, B.-R. Zhao, N. Furusato, S. Yamada, T. Nishi, H. Ohta Matarial Transactions 59/ 3, 412-419 2018
  4. 共著 Estimation of thermal conductivity of silicate melts using three-dimensional thermal resistor network model T. Nishi, H. Ohta, S. Sukenaga, H. Shibata Journal of Non-Crystalline Solids 482, 9-13 2018
  5. 共著 Thermal microscope measurement of thermal effusivity distribution in compositionally graded PbTe–Sb2Te3–Ag2Te alloy system T. Nishi, S. Yamamoto, M. Okawa, K. Hatori, T. Ikeda, H. Ohta Thermochimica Acta 10, 39-43 2018

研究発表

  1. ポスター発表 表面加熱・表面測温レーザフラッシュ法による二層試料の熱物性測定法の開発 日本金属学会 2018/03/19
  2. ポスター発表 SiO2-AlO1.5-R2O(R=Li,Na)融体状態およびガラス状態の熱伝導率 日本金属学会 2018/03/19
  3. ポスター発表 溶融ステンレス鋼を用いたるつぼ回転粘度測定装置の整備 日本金属学会 2018/03/19
  4. ポスター発表 レーザフラッシュ法を用いたプラスチック材料の熱拡散率測定 日本金属学会 2018/03/19
  5. ポスター発表 高熱伝導放熱シートの熱拡散率分布測定 日本金属学会 2018/03/19

受賞

  1. 日本金属学会 第2回若手講演論文賞 2005
  2. 第44回 日本原子力学会賞 論文賞 2012
  3. 日本原子力研究開発機構 理事長表彰 研究開発功績賞 2012
  4. 平成26年度 科学技術分野の文部科学大臣表彰 若手科学者賞 2014
  5. 第47回 日本原子力学会賞 論文賞 2015

所属学協会

  1. 日本原子力学会 2004-現在
  2. 日本金属学会 1999-現在
  3. 日本熱物性学会 2013-現在